今回は、スマートグラス「XREAL One Pro」を丸1年間、毎日使い倒して見えてきた「本当の価値」についてレビューしたいと思います。
結論から言うと、購入当初の目的とは全く違う使い方に落ち着きましたが、今では手放せない仕事の相棒になっています。今秋に控える次世代機「XREAL AURA」がもたらす未来への期待も含めて、率直な感想をお届けします。
XREAL One Proとは?
「XREAL One Pro」は、サングラスのようにかけるだけで、目の前に巨大な仮想スクリーンを浮かび上がらせることができるAR(拡張現実)グラスです。
スマートフォンやPCとケーブルで接続するだけで、場所を選ばずに大画面の映像体験や作業環境を構築できるのが最大の特徴。軽量でスタイリッシュなデザインながら、高解像度かつ色鮮やかなディスプレイを搭載しており、ガジェット好きや場所を選ばず働くノマドワーカーの間で高い評価を得ているデバイスです。
XREAL One Proを使った率直な感想
1年使ってみて、私の中でXREAL One Proの立ち位置は劇的に変化しました。
最初は「迫力ある映画」目的だったが、すぐ飽きた
購入当初は、「これで寝転びながら映画館のような大迫力の映像を楽しめる!」とワクワクしていました。実際、映像の美しさと没入感は素晴らしかったのですが……正直なところ、映画鑑賞での利用はすぐに飽きてしまいました。 リラックスして映像を見るなら、結局はNeburaのプロジェクターもあるし、外ではスマホで十分だと気づいてしまったのです。
今では「映画」ではなく「モニター」として大活躍
映画用デバイスとしてはお蔵入りしかけたXREAL One Proですが、PCに繋いで仕事用の外部モニターとして使い始めてから評価が一変しました。今では映像コンテンツを見るためではなく、完全に「作業用ディスプレイ」として毎日稼働しています。
どこへでも「巨大モニター」を持ち歩ける快感
このグラス最大の魅力は、「巨大な物理モニターを、カバンに入れてどこへでも持ち歩けるのと同じ」という点です。
特に素晴らしいのが、PCに直接接続するだけで機能する「ウルトラワイドモード」です。専用アプリを介さずとも、ケーブル一本で広大な作業領域が眼前に広がるのはXREAL One Proならではの強み。複数のプロジェクトを同時に進行・確認するディレクション業務において、この圧倒的な一覧性の高さは手放せません。カフェでの作業はもちろん、旅行やワーケーションでも、これさえあれば場所を問わず最強のマルチモニター環境が手に入ります。
物理モニター以上の「没入感」と「疲れにくさ」
そして予想外だったのが、物理的なモニターを使うよりも作業に深く没頭できること。視界の大部分がスクリーンで覆われ、周囲の余計な視覚情報が物理的にシャットアウトされるため、強制的に目の前のタスクに集中できます。
また、「目の疲れ」に関しても嬉しい誤算がありました。ARグラスは目のすぐ近くにレンズがありますが、光学的な焦点距離は遠くに設定されています。つまり、画面全体が均一の距離にあるため、ピント調節による目の筋肉の疲労が少なく、長時間作業しても目が疲れにくいのです。
次世代機「XREAL AURA」への期待
さて、そんなXREALシリーズですが、いよいよ今年秋に登場予定の次世代機「XREAL AURA」の話題で界隈が盛り上がっています。
OS内蔵が切り拓く、真の空間コンピューティング
XREAL AURAの最大のトピックは、Googleの「Android XR」OSを搭載し、最新のSnapdragon Reality Eliteチップを内蔵したコンピューティングユニットと接続して使う「スタンドアロン仕様」になったことです。さらにAIアシスタントの「Gemini」も深く統合されており、70度という広い視野角を備えています。
モニターとして大活躍しているからこその「未来への期待」
これまでのXREAL One Proはあくまで「外部ディスプレイ」であり、母艦となるPCが必要でした。しかし、OSを内蔵するAURAなら、PCを開かずともグラス単体でアプリを立ち上げ、空中に複数のウィンドウを配置して作業が完結するようになります。
現在、XREAL One Proが「究極のポータブルモニター」として私の仕事を完璧に支えてくれているからこそ、このAURAがもたらす未来には期待しかありません。PCすら持ち歩かず、グラスをかけるだけでAI(Gemini)と対話しながら直感的にタスクをこなし、目の前の空間すべてが無限のワークスペースに変わる――。そんな「母艦から解放された真の身軽なコンピューティング体験」が、私たちの働き方やライフスタイルをどう劇的に進化させてくれるのか、今からワクワクが止まりません。
まとめ
XREAL One Proは、私にとって「ちょっと未来の映画館」から「手放せない最強の仕事道具」へと見事に化けました。ウルトラワイド画面をどこへでも持ち運べて、しかも目が疲れにくいこの体験は、一度味わうとノートPCの小さな単一画面には戻れなくなります。
そして、この素晴らしいディスプレイ体験をベースに、OS内蔵という新たなステージへと進化するXREAL AURA。PCレスで完結する未来のワークスタイルを夢見ながら、引き続きこのスマートグラスの進化を楽しんでいきたいと思います。